おばあちゃんのお漬物。人生で大切にすることは「思いやり」

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こんにちは、おりゅうママです。

 

昔々、近所のおばあちゃんが長い長い道を歩いて持ってきてくれたものがありました。

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「あんたが、好きて聞いたけん、持ってきたよ」

とニコニコと持ってきてくれたのは、

お漬物でした。

 

私はお漬物が大嫌い。

でしたが、おばあちゃんが長い道を歩いてわざわざ持ってきてくれた

その思いが嬉しくて、

「ありがとう」

と嬉しく受け取りました。

 

一週間後またおばあちゃんはお漬物を持って、やってきました。

「美味しかったろー。また持ってきたよ」

とニコニコとお漬物を渡してくれました。

 

私はまた「ありがとう」と受け取りました。

 

私はお漬物が嫌い、ということを伝えるべきか、迷いましたが、

嬉しそうにお漬物を持ってきてくれるおばあちゃんを悲しませるのは嫌だったので

お漬物が嫌いなことは伝えませんでした。

 

それから何年も時は過ぎ、

おばあちゃんはさらにおばあちゃんになり、

一人では生活できないようになり、

施設に入ることになりました。

遠い施設に入ってしまったので、もう会えなくなりました。

 

けれど、おばあちゃんからお漬物をもらったという出来事は

私の中でずっと生き続けています。

 

おばあちゃんは長い道を歩いて

私のためにいつもお漬物を持ってきてくれました。

それは私にとって、お漬物をもらうという行為よりも

思いやりをいただく、という行為だったのかもしれません。

 

お漬物が好きとか嫌いとか、そういうことではなく

誰かのために思いやりを持って行うという行為に対して

私はとても嬉しく思ったし、

思いやりを大切にする生き方をしたいといつも思うようになりました。

 

私の判断基準をおばあちゃんは教えてくれました。

 

どんなに外見を綺麗にしていても、

どんなに柔らかい雰囲気を持っていても、

思いやりのない人は言葉や行動に現れます。

 

おばあちゃんとのこの出会いに感謝して、

思いやりを持った行動をしていきたいと思う今日この頃です。